京都駅のほど近く。日本最大級にして最古の伽藍を誇る名所が東福寺だ。
その塔頭も数々の名所があるが、今日はこちらへ。
一般の方の生活圏でもある臥雲橋を通って日下門から中へ入ると右に禅堂、左に殿鐘楼が見えてくる。
すぐに巨大な本堂が現れ、そこで拝観料を払って早速、通天橋へ。
最初にしていきなり真打のフォトジェニックな場所です。

修行僧が渓谷を渡るのに作られた橋だそうで、夏は緑、秋は朱に彩られいわゆるインスタ映えの名所でもあります。
一番、ベタな構図でどうぞ。

右の奥の方に映っているのが臥雲橋。
その下には小川が流れていてずっと水の音が聞こえます。

ちょっと真横からの一枚。
ここも秋は朱に染まっているのでしょうか?
緑の鮮やかさも良いですが、秋も美しそうです。
この通天橋。真っ直ぐ行くと右に曲がりながら続いていくが左の庭園へと降りていくこともできる。
せっかくなので降りて撮影してみました。


青紅葉に混じって所々に朱い紅葉が入っているのがステキなコントラストです。
愛染堂の赤も緑に映えて綺麗ですね。
実は少し雨が降っていたので彩度が上がって写真がすごく鮮やかになっています。

渓谷の方へと降りていく階段です。
青紅葉もさることながら、道の所々に可愛い花が咲いていたりして♪♪

はい。紫陽花が綺麗に咲いてました。
雨の日は撮影には大変なのですが、水に濡れた植物が綺麗に撮れるので苦労が報われます♪

小川のほとりまで降りてみました。
奥に映るのが臥雲橋です。
ちょっと物語に出てきそうな不思議な雰囲気もあります。
雨が降ってなかったらここでかなりぼーっとできそうでした(笑)

こちらは下から見上げた通天橋。
緑が生い茂ってなかなか良い撮影ポイントが見当たらなかった(笑)
と、ここで通天橋にもう一度戻って先程の右へ曲がれるところを進む。

なんてことないんですけど、個人的にはかなり好きな一枚になりました。
カーブする通天橋と奥の緑に手前の朱に染まった紅葉が良い感じです。
ここを進むと開山堂に出ます。
奥にお堂。右手に蓮の小さな池。
けっこういきなり現れるような感じなので「おー!」ってなっちゃいますよ!

こんな感じです。
これは逆位置からの一枚。
綺麗に刈り取られた緑が面白いですよね!
しかし、それにしても東福寺は広い!!
これでまだ半分も案内できてない!
しかも塔頭がまたいっぱいあって、それぞれに特色もあります。
西暦でいうと1255年建立。
当時の摂政、九條道家が奈良で隆盛を極めた東大寺、興福寺を追いつけ追い越せと建てられただけのことがあります。
ちなみに、その東大寺、興福寺から一字ずつとって東福寺だそうです。
ここらで、方丈の方に行ってみましょう。
こちらは靴を脱いで境内に入ります。

本坊をぐるっと囲むように東西南北と4種の庭があります。
いずれも作庭家の重森三玲が1938年に作庭したものです。
上は南庭。石庭に様々形、大きさの石が並べられています。
本坊に座ってここを眺める方もいらっしゃいました。

この上が東庭。
少し小さめです。石は北斗七星をかたどられているそうです。

この上が北庭です。
千鳥格子の緑がユニークですよね。
雨のおかげで色がより鮮やかになっています。

で、この上が西庭。
奥の方に通天橋が見えます。
独創的な刈込は「大市松模様の庭」と呼ばれています。
夜のライトアップの時期、ここも面白い表現をするそうです♪

はい。これでぐるっと一周です。
先程とは反対側から撮った南庭。
ちなみに、ここは五山の送り火で灯される山々を表現しているそうです。
お庭の中に京都や夜空全部を表現するのですから、東福寺の懐の深さが味わえる感じがします。


ラスト二枚の写真は裏手側から撮った山門と思遠池の蓮です。
蓮の花は午前中に咲くので残念ながら蕾ばかりですが、こんなとこあったんだって感じで驚きました。
しかし、それにしても東福寺は広い!
とにかく広いのです!!
まだまだフォトジェニックなポイントもいっぱいありますが、それは実際に訪れた時のお楽しみにしてくださいね。
ちなみに境内はもちろん、境内を出ても辺り一帯が東福寺って感じで歩いてたらすぐに塔頭に到着します。
ここを訪れる時は時間と体力を充分に確保しておきましょう(笑)
京阪電車、JR、共に東福寺駅から徒歩10分程。
東福寺駅は京都駅から数分ですので、ピンポイントで通天橋だけ見て京都駅に行こうという方にもおススメです。
ちなみに、京都駅から東福寺までタクシーでも1000円くらいですよ。
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=484