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ワインバーバハムートの日常

ワインバー バハムートの日常その6 セクシーなワインの選び方

京都花街の一角にひっそりと佇むワインバーバハムート。

今夜もそこに一組のゲストが来店した。

50代半ば頃と思われる男性が3人。

それぞれに会社を切り盛りする社長さん仲間だ。

会社の規模はそれぞれで違うがいわゆる中小企業のばりばりのヤリ手社長達。

野心も夢も大きく三人揃って毎月一度の来店が彼等のカンフル剤になっていた。

「今日のゴルフは雨降りでキツかったなあ!」

「ほんまに!そやけどその中であの9番のバーディは恐れ入ったわ。今日は美味しいワインをご馳走になります!(笑)」

「なんでやねん!バーディ取ったらワイン奢るシステムなんか無かったやん!急に言い出すのヤメテ!」

この三人。とにかく仲良しである。傍から見てると高校の同級生だったと言われても納得の仲良しぶりだ。

「今日もゴルフの後なんですね。で、バーディを出したから今日のお会計を担当される。と。すごーく高くて美味しいワインがありますがいかがですか?」

「ちょ!ポリフェノールさんまでヤメテ!そんなん知らんから!!でも、そうやな。それやったら僕ら3人にピッタリのワインてオーダーはどうやろ?」

「そうですねえ。。では、お一つおススメがあります。味わいもちょうど皆さんのお好きな感じですし。ご予算も程がいいかと。ご用意しましょうか?」

そう言ってポリフェノールさんはワインセラーから一本のワインを引き抜きゆっくりとパニエに入れた。

3人とも興味津々で見つめる中用意されたワインはアルマヴィーヴァ2016年だった。

ポリフェノールさんは抜栓しデキャンタに移し替えゆっくりとサービスする。

一口飲んですぐに「うまっ!」と声がかかる。

「ありがとうございます。お好みだろうと思っていました」

「うん。確かにウマいんやけど、なんで俺らにピッタリなワインやったん?」

「それはですね。。。皆さんが仕事もお洒落も上手にこなすセクシーな男性だったからなんですよ。と、言うのもこのワインにはこんなお話がありまして、

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このワインの名前はアルマヴィーヴァ。

生産国はチリ。ですが、生産者はフランス、ボルドーのトップであるシャトームートンロートシルトとチリのトップであるコンチャ・イ・トロの共同制作なんですよ。

ブドウ品種もフランスの品種にチリの品種を混ぜて生産されてまして、味わいは非常にパワフルですがどこかそれ一辺倒にならない品の良さを醸しています。

味わいや二か国の共同制作というのもそうなんですが、一番の理由は「アルマヴィーヴァ」という名前です。

このアルマヴィーヴァ。実はモーツァルトの有名なオペラの一つ「フィガロの結婚」という話に出てくるアルマヴィーヴァ伯爵から取ってものなんです。

このアルマヴィーヴァ伯爵がなかなかの人物で、自分の部下として仕えていたフィガロという青年が結婚しようという時に、その新妻を狙って画策するのです。

しかも新婚初夜権なるヤンチャな法まで使おうという始末で、それをフィガロが阻止しようと立ち回るって話なんです。

英雄色を好むという典型のような方で。

このワインに名付けられた理由もそうした仕事も色も好むセクシーな男性に似合うようにっていう意味だと思うんです。」

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「お!なるほど!確かにそう言われて飲むとセクシーな香りがする気が!」

「ほんまやな!そしたらそれを飲むアンタはゴルフはウマいしワインもアルマヴィーヴァが似合うセクシーな男っちゅうわけや!これはやっぱりシャンパンの一本でも奢ってもらわなアカンわ!」

「えー!なんでやねん!。。。でもまあ気分ええしいいかー!なんか騙された気もするが(笑)」

「ありがとうございます!ちょうどセクシーなお客様にピッタリのシャンパンがあるんですよ!」

「かなわんなあ!!(笑)」

こうして今夜も日が暮れていく。

ワインバーバハムートは今日も通常運転でした。

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