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コダマちゃんの美味しいご飯

コダマちゃん「千角」さんへ行く

今日はオーナーに呼ばれて千角さんに来ています。

知る人ぞ知る京都のお蕎麦屋さん。可愛いご夫婦の切り盛りするお店は四条縄手通りを下がって路地を西に入った奥まった場所にある。

そもそも知らないとたどり着けないだろう場所。

ただし、お蕎麦の味は絶品でどちらかというとあまり蕎麦のイメージの無い京都で気を吐く名店だ。

千角の奥様いわく蕎麦を挽く為の石臼をまた旦那が買ってきて困るとの話しだが、千角のお蕎麦ファンとしてはただただ頼もしい話しで、心の中だけで旦那さんには喝采を送っている!

ブラボーじゃないですか?

だって、元々ちゃんとしたものがあるのにこっちのほうがよりイイ感じで蕎麦を挽けるねんと新しい石臼を購入しちゃう旦那さん!

聞けばウン十万円の品だったのでマジで自分の旦那さんだったら無いわぁと思ったけど!

そこまで味を追求してくれる旦那さんのお蕎麦ならそりゃ美味しいわと無責任なファンは思っちゃうわけですよ。

それにしても、、、、

オーナーが遅い。私はとっくに店に到着していて他にお客さんは三組。

普段、時間にはキッチリしてるオーナーなんだけど、今日は何か不吉な予感でも感じたのかしら?

もしそうなら冴えてるとしか言いようないんだけど。。。

と、言うのは後ろのボックス席に座る綺麗な女性二人。

私服なので知らないと解らないけど二人とも芸妓さんで、しかも私ですら知っている超お馴染みさん。

一人はよし真菜さん。ポリフェノールさんの大好きなよし夏菜さんの相方的な姐さんで超がつく有名芸妓さん。当然めちゃくちゃ美人。

ご一緒の方も日ね史さんという芸妓さんは美人の上にウワバミで酔えば酔う程面白くなる姐さんだった。

私は挨拶程度の仲なんだけど、、、

と、思っていたらオーナーがガラっと店の玄関を開ける。

日ね史さんと目が合うオーナー。

店内に入らず即座に玄関の扉を閉めるオーナー(笑)

「なんでやねん!」とツッコミを入れる日ね史さん(笑)

漫才のような綺麗な流れが終わりオーナーは諦め顔で入店する。

入店するなり千角の女将さんに「あっちのお会計も僕にお願いします(´;ω;`)」

と、カッコいい台詞なのに情けない顔で言うオーナー。

すると、「えー!すんまへーん!ええんどすか?おおきに!ちょうどお財布忘れて困ってたんどすねん!(嘘)」

と、ぜんぜん遠慮しない姐さんは大笑いしながら「そりゃあこうなったらこうなりますよね!」と一周回って無邪気な笑顔。

芸妓さんすごいわぁって思ったけどここは沈黙こそ金と私はお品書きを眺めていた。

千角の女将さんが「こっちの季節の新作おススメですよ」と教えてくれたので二人ともそれにする。

後ろで「いやあラッキーやわあ」と言う声が聞こえる。

「ほんまアンラッキーやわあ(笑)高いお蕎麦になってしもた」

等とやり取りの中、お蕎麦と揚げ出し蕎麦豆腐がやってきた

お蕎麦は胡麻のお出汁。桜エビがまた良い仕事をしている。

お好みでレモンをとのことなので二口目にレモンをしぼる。

清涼感が増して蕎麦の香りも引き立つ!

さすが高級石臼で挽いた蕎麦!

揚げ出し蕎麦豆腐の方は初夏の野菜が彩りを添えお豆腐もほんのり甘くて美味しい!

「そっち何頼んだんどすか?あ、一緒やん!」

「だいたい全部食べてるから新作て言われると頼んでまうんよ」

「ウチらも一緒!よう来はるんですね!またここでお会いするかも!(笑)あ、ウチこれも食べたいなあ。オーナーはん、よろしおすか?」

「好きにしよし!(笑)そこまで遠慮無しなら気持ちええわ!」

そう言って食べ終わったオーナーは千角の女将さんに1万円を渡す。

女将さんは「ほんまにええんどすか?」と聞いてくるがオーナーも今更引けない。

実際今4人分でお会計いくらなの?と聞いたら9150円。

芸妓さんお二人はさらに追加でお蕎麦を頼んでいた。

「ほなな!ワシ等は先に行くわ。これだけ置いといたから足らんかったら自分で出してやー」

「おおきに!オーナーはん!あ。ほなウチらお見送りしますわ」

「いらん!余計に高くつく!!(笑)」

逃げるように店を出るオーナー。追いかける私。本当に見送りに表に出てくれる芸妓さん達。

カオスな感じでドタバタになってしまったが今日も美味しかったお蕎麦。

いつもの癒しの空間が華やいで楽しかったですねーと笑って過ごした午後でした。

京阪祇園四条駅、阪急河原町駅、それぞれ徒歩5分。

少し分かりにくいところにあるので要確認を。

蕎麦流々 千角 (せんかく) – 祇園四条/そば [食べログ] (tabelog.com)

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