まだ寒い二月半ばの京都。梅がそろそろ見頃と聞いて北野天満宮へ来てみました。
菅原道真公を祭神とした全国12000社の天満宮の総本山です。
学問の神様として有名なので京都の受験生なら一度は神頼みにやってくる定番の場所。
ちなみに京都の五つの花街の一つ、上七軒のお膝元で古くは呉服の旦那衆が集う場所でもあり、学問の他に芸能なんかの神様としても有名だ。
京都の北西。電車なら京福電車白梅町駅から徒歩5分。
バスはあちこちの路線がここを目指しているから京都の街中の主要な駅からならたいていどこでもいける。
駐車場があるので車でも来れるが毎月25日は縁日が駐車場を使ってでたりとかがあるので確認が必要だ。
大きな門前の鳥居を過ぎ中へ歩み入る。
下の写真は山門の真下にある龍の紋章。龍は水の神様なので火事除けになるんだとか。
これに関しては北野天満宮に限らず全国ほとんどの寺社仏閣で火事除けとしてあちこちにその紋章が見れるのでお近くのところで確認してみてください。

やはりまだ少し早かったのか人もまばら。
梅は8分といった頃でしょうか。
それでもこの美しさ。赤と白の色鮮やかな梅と空の青が目と心を潤してくれます。
この日はとにかく快晴で空の青が眩しいくらいだったのでそれも一緒にパシャリ。


白梅に続き紅梅もパシャリ。
梅って実が成る植物なわけでここの梅の実はどうなるのかと調べたら、この梅の実は6月ごろから採取され天干しの後に半年程塩漬けにされ12月に大福梅として参拝者に授与されるそうだ。
これが大福茶として新年を祝う京町衆の喉を潤すのだとか。
僕は京都生まれ京都育ちだが、「へー」って話で実際のお正月は毎年九州生まれの母の実家に居たせいか大福茶をいただいた記憶がない。12月半ば頃から手に入るそうなので今年はいただいて新年の楽しみとしよう。
等と思っているとなんともイケメンの狛犬が少女漫画の主人公宜しく白い梅を背負って現れた。

こりゃあイケメンだとしばし見惚れる。
この狛犬さん、毎年梅を背負ってるんでしょうか。
狛犬ってたしかライオンがモチーフだったと思うんだけど百獣の王もロケーションによっては癒し系イケメンになるもんだ。
境内に入る。今日は本当に快晴でお参りの後に一枚。

空に伸びた一条の飛行機雲と参拝をするご婦人。その両方を受け入れる天満宮。
一枚の計算された絵画やちょっとしたショートストーリーを想い起こさせてくれる風景です。
ゆっくりと過ぎる時間をただぼうっと眺める。
仕事や日々の忙しさを忘れさせてくれる一時。
もちろんここで厳禁だがロッキングチェアを置いてコーヒーをゆっくりといただきたい気分。
よし。コーヒーを飲みに行こう。と天満宮を後にしようとのんびり歩いているとこの日一番のご褒美。

マジックアワーに染められた梅苑。
美しいとしか言えない風景。
今年の12月はもちろん来年の梅も楽しみになった一日でした。
最寄り駅は京福電車白梅町駅徒歩5分。バスも多数出てます。
北野天満宮HP
https://www.kitanotenmangu.or.jp/